国の教育ローン

国の教育ローン

国の教育ローン

金融危機以降、教育費の負担はますます重くのしかかり、家計の収支はさらに厳しくなっています。

 

「国の教育ローン(教育一般貸付)」は、こうした家庭の教育費負担の軽減と、教育の機会均等を目的とした、日本政策金融公庫が扱う公的な融資制度です。平成21年8月から、融資限度額が引き上げになるとともに、返済期間が延長されるなど、さらにご利用いただきやすくなりました。子どもの進学・在学を応援する「国の教育ローン」を活用しましょう。

 

高校や大学進学・在学のための教育資金を支援する公的な融資制度

日本政策金融公庫(国民生活事業)が平成21年7月に実施した「教育費負担の実態調査結果(国の教育ローン利用勤務者世帯)」によると、子ども1人あたりの高校入学から大学卒業までの費用は平均で1,007万円となっており、在学中の費用が世帯の年収に占める割合は33%に達しています。
また、自宅を離れてアパートやマンション暮らしをしている大学生に対する親からの仕送り額の平均は年間95万円となっています。
このように教育費が家庭にとって重い負担となっている今日、お勧めしたいのが「国の教育ローン」です。

 

「国の教育ローン」は、日本政策金融公庫(国民生活事業)が取り扱っている制度で、入学金や授業料などの学校納付金、アパート代など住居にかかる費用、通学に必要な交通費など、入学時や在学中に必要となる資金を融資するものです。
長期の返済が可能で、かつ、固定金利であるため、収入が少ない方や母子家庭など、民間金融機関からの融資を受けにくい方々をはじめ、多くの方が安心してご利用いただけます。

 

融資限度額と返済期間が拡充されました

具体的には、これまで学生・生徒1人につき200万円以内だった融資限度額が、300万円以内に引き上げられました。
また、返済期間は、10年以内(交通遺児家庭または母子家庭は11年以内)から、15年以内(交通遺児家庭または母子家庭は18年以内)に延長されました。
これは金融危機に伴い家計収支が厳しくなった現状を踏まえ、政府の経済対策の一環として行われています。

ご利用いただける方

1.世帯の年間収入(所得)が下の表の金額以内の方
子供の人数(※)

給与所得者(事業所得者)

1人

790万円(590万円)

2人

890万円(680万円)

3人

990万円(770万円)

4人

1,090万円(860万円)

5人

1,190万円(960万円)

(※)

  1. 「子どもの人数」とは、お申込いただく方が扶養している子どもの人数をいいます。年齢、就学の有無を問いません。
  2. 「6人以上」の場合は、教育ローンコールセンターへお問い合わせください。
2.世帯の年間収入(所得)が990万円(770万円)以内であって、次の特例要件のいずれかに該当する方

【特例要件】

 

(1)勤続(営業)年数が3年未満
(2)居住年数が1年未満
(3)返済負担率(借入申込人の「借入金年間返済額/年収」)が30%超

 

※世帯の年間収入(所得)には、世帯主のほか、配偶者等の収入(所得)も含まれます。
※今年の世帯の年間収入(所得)が上記の金額以内となる見込のある方はご利用いただける場合があります。
※学生ご本人または他のご親族でもご利用いただける場合があります。
※審査の結果、ご希望に添えないことがあります。
※独立行政法人日本学生支援機構の奨学金と重複してご利用いただけます。

 

融資の対象となる学校

高等学校、高等専門学校、特別支援学校の高等部
短期大学、大学、大学院(法科大学院など専門職大学院を含みます)
専修学校、各種学校、予備校、経理学校、デザイン学校など
外国の高等学校、高等専門学校、短期大学、大学、大学院など(6か月以上の留学に限ります)
その他職業能力開発校などの教育施設
※学校によっては一定の要件を満たす必要があります。

 

使いみち

学校納付金(入学金、授業料、施設設備費など)
受験にかかった費用(受験料、受験時の交通費・宿泊費など)
住居にかかる費用(アパート・マンションの敷金・家賃など)
教科書代、学習用品費、パソコン購入費、通学費用、修学旅行費用、学生の国民年金保険料など

 

※申込時点から今後1年間に必要となる費用がご融資の対象となります。
※入学資金については、入学される月の翌月末までのお取り扱いとなります。

 

融資額

学生・生徒1人につき300万円以内(融資限度額内で重複してご利用いただけます)

 

貸付利率(平成24年5月16日現在)

年2.65%
※ 母子家庭の方は年2.25%
※ 利率は金融情勢によって変動しますので、お借入金利(固定)は、記載されている利率とは異なる場合があります。

 

【東日本大震災などの災害により被害を受けたみなさまへ】
 東日本大震災などの災害により被害を受けた方を対象とした「災害特例措置」を実施しています。詳しくはこちらをご覧ください。

 

返済期間

15年以内(交通遺児家庭または母子家庭の方は18年以内)

 

元金据置期間

在学期間内
※ 在学期間内は利息のみのご返済とすることができます。
※ 元金据置期間はご返済期間に含まれます。
●ご返済期間10年、3月卒業予定で卒業予定年まで元金を据置く場合
gankinsueoki

 

保証

(公財)教育資金融資保証基金による保証をご利用いただく場合は、ご融資額やご返済期間に応じた保証料をご融資金から一括して差し引かせていただきます。
※連帯保証人による保証も可能です。

 

返済方法

毎月元利均等返済(毎月の返済額が一定)の場合。
返済額一定
・据置期間中の毎月のご返済額は約6,700円(借入金額300万円、年2.65%の利率で計算した場合)です。
●ボーナス月に増額して返済する場合

  • ご返済額が、6ヵ月間隔で設定したボーナス月に増額されるものです。
  • ボーナス月増額返済のボーナス返済分は最大で融資額の1/2です。

ボーナス返済

 

利用の手続き
利用の手続き1
利用の手続き2

 

取扱窓口
  • 日本政策金融公庫 国民生活事業の各支店(全国152店舗)
  • 最寄りの金融機関(銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農協、漁協)でもお取り扱いしています(お申込、ご相談は各金融機関へお問い合わせください。)。
  • 沖縄に住所を有する方は、沖縄振興開発金融公庫にご相談ください。
お問い合わせ先

教育ローンコールセンター ナビダイヤル 0570−00 8656

 

ハローコール
○ 営業時間
 月〜金 9:00〜21:00
 土曜日 9:00〜17:00
 ※日曜日、祝日、年末年始(12月31日〜1月3日)はご利用いただけません。
○ サービス内容
 ・「国の教育ローン」の制度内容や申込み手続きなどに関するご相談
 ・借入申込書、パンフレットなどのご請求の受付
○ 全国から市内通話料金でご利用いただけます。
 ※ご利用いただけない場合(公衆電話、PHS、CATV電話など)は、
  03(5321)8656までおかけ直しください。